帯広本店

ラブバードテルアキはアクセサリーです。
何処へでも飛んで行って
止まった周りを
明るく華やかにするのが仕事です。

2023/06/30 金曜日 

メイルを変えました ご面倒ですが、

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はじめに、ラブバードテルアキの話

ラブバードテルアキは、田中輝顕の作る手彫り手彩色の、小さな小鳥のアクセサリーです。

昔、ネイティブアメリカン(アメリカインディアン)が鴨猟のおとりとして作ったいた木製の鴨、デコイと言うのがありました。これを起源としたと思いますが、小鳥たちのリアルなスケールモデルを作る事が、アメリカで流行し、バードカービングと呼ばれていました。

ある時、木彫のアクセサリーを制作していた僕の所(つぼみ工房)へ一人の日系アメリカ人が訪ねてきました。話はバードカービングのミニチュアを作ってピンズ(ブローチ)にしたいのだが、アメリカには良い職人がいないので、日本に探しに来たのだと言うのです。若きアクセサリー作家をめざす僕には、ミニチュア作りには興味がなかったので、一旦はお断りしたのですが、その後何ヶ月かして、彼が又やって来たのです。

本当に日本の各地を探して回っていたのだそうです。最初に来た時に僕の当時の作品を見ていった彼は、どうしても僕に作らせたかったようです。当時仕事は決してうまくはいっていなかった事もあって、結果的に、小鳥のアクセサリー作りを引き受ける事になったのです。これがラブバードの一番初めです。もちろん作る小鳥はみんなアメリカの野鳥ばかりで、送られてくる資料を基に、さらに、起源となるインデアンアートにも大いに傾倒して、派手なアメリカの鳥たちを盛んに作りました。

ある時期、作っても作ってもよく売れて忙しかった事を覚えています。何回かの日米間の経済摩擦と為替レートの変化で(最初はまだ1ドル360円の固定レートの頃でした)仕事がしにくくなって、最後には僕の鳥はアメリカ人には欲しくても買えない物になってしまったのですが、およそ20年間この仕事のみに携わることになってしまったのも考えてみれば不思議な事です。この間に私の技術は本当に職人と言えるものになったと思います。
不思議と言えば、僕のこの鳥のアクセサリーをアメリカの土産に買って来る人がいたのです。日本人がお金持ちになって、アメリカと立場が逆転してきた頃でしょう。

日本野鳥の会のスタッフもアメリカでこの鳥を見つけて、なにかのきっかけで、僕が作っている事が解って、我が工房を訪ねて来たのでした。当時、日本野鳥の会は会員を増やして、現在の『財団法人日本野鳥の会』に移行する頃だったと思います。多分、企画事業部の初めての販売物として、ラブバード『日本の野鳥シリーズ』を売り出す事になったのです。後にアメリカとの取引を完全に終えて、日本のマーケットでやっていく決心をした時、この、「ラブバード」の後に僕の名前を足して『ラブバードテルアキ』をこの鳥たちのニックネームとする事にしたのです。

ここからのラブバードは全部日本の野鳥になり、今に至っている訳ですが、考えてみると、知らぬ間に実に長い間、僕は野鳥とかかわってきたことになります。鳥を見ることも初めは勉強のつもりでしたが、ついには工房を野鳥のいる近く、箱根仙石原、富士山山中湖と移し、現在では暮らし丸ごと北海道、帯広に住んでしまいました。
鳥だけでなく、花も、木も、鳥の教えてくれた自然の素晴らしさ全てが、いまの僕にはかけがいのないものとなりました。この仕事を長くやってきて本当によかったと思うようになりました。この『試される大地』北海道で少しでもより楽しい物ができるように、今後も励むつもりです。どうか時々はこのページを開いて見て下さい。                                        
                             

つぼみ工房 田中輝顕
住所 080-0023 北海道帯広市西13条南39丁目6-22
TEL&FAX  0155-48-1253