北海道に来たばかりで、北海道の作家の仲間に入れて頂いて大変に光栄です。北生まれの新作をご覧下さい。
久し振りの富士山を楽しみにしています。初日と6、7日の夜は会場に居ます。お誘い合わせの上是非お出かけ下さい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　つぼみ工房　田中輝顕

　この案内状を見た人はみんな「田中さんは私の事を言っているな。」と思うでしょう。その通りです、僕はあなたを思って、あなたの為に富士吉田のアーベントで個展を開きます。

　富士信仰のメッカ、浅間神社の町、富士吉田は以前僕の工房があった山中湖の隣り町になります。裾野ぎゃらりーアーベントでは過去二回、個展をやらして貰いました。今回はギャラリーのオーナーの輿石さんのお誘いで、『北海道の作家展』Vol.4としての参加です。北海道へ引っ越したばかりの僕には大変光栄なのと同時に何かくすぐったい感じでもあります。引っ越したばかりと言っても早いもので4年がたちました。少しは変わった僕をお見せしなくてはいけないと緊張しています。

作品の一部をご紹介します。

	アイヌスズメ 僕は勉強するのが嫌いです。その僕がアイヌ語講座を受けました。そしてアイヌ紋様の勉強をしています。帯広の図書館はアイヌ文化関係の資料は充実しています。嫌いなのは差別の歴史です。アイヌ文化の事は何をやってもそこにぶつかります。 　稚拙ですがアイヌ紋様が少し描けるようになったので、早速スズメに着せてみました。
	『後ろ向きのあなたシリーズ』 カワセミの種類も大分増えました。『後ろ向きのあなたシリーズ』のカワセミ。このシリーズには他にもシロフクロウがあります。 そうだ、白いボードも今回初めてです。ラブバードの色が綺麗に見えると良いと思います。
	Aynumosir orun poncikappo アイヌの国のラブバード ラブバードにアイヌ語名が付きました PON CIKAPPO(ポンチカッポ） =可愛い鳥 PON=小さい CIKAP=鳥 PO=ちいさなもの（小辞詞） このラブバードをシロスズメと言った人がいます。 頂きます。帯広産の白雀
	スズメのイヤリング 僕は特別な人にしかイヤリングを作りません。だからあなたに作ったのです しかし、僕の目には限界のちいささですね。
	シロフクロウのイヤリング これも特別な人に作った特別なイヤリングです。シロフクロウは帯広の動物園にも居るのですが羽ばたいているところを見たことが有りません。僕の資料にも良いのが有りませんでした。インターネットでやっとそれらしいのを見つけましたが、資料はなくても大丈夫です。僕は嘘をつくのが得意です。
	一位のヤツガシラ 北海道へ来た目的は幾つか有りますがその一つは素材となる木を探す事でした。この木は一位、北海道ではオンコと言います。実は僕が子供の頃、父親に貰って彫ったのがこの木です。僕が結局木彫り屋さんになったのはこの一位のせいかも知れません。最近懐かしく彫っています。オンコは水に強いところから牧場の柵などにも使われていましたが、今では大木は殆ど切り尽くされて工芸材としても貴重品となりつつあります。
	一位のシギ これが昔僕が彫っていたスタイルの木彫アクセサリーです。これからも時々は作ってみようと思います。

富士吉田市新西原1-8-1
tel 0555-24-5888
尚、僕に連絡は携帯にお願いします。